川に飛び込み人命救助、警察官2人に本部長賞


大阪府警の神代警部補と上田巡査長、自殺図る女性を救う

川に飛び込み人命救助、警察官2人に本部長賞

川に飛び込む人命救助で、本部長賞が授与された(右から)大阪府警都島署地域課の神代修一警部補と羽曳野署地域課の上田康人巡査長=14日、大阪市

 大阪府内で9月、警察官が川に飛び込んで人命救助したケースが2日続き、府警本部でこのほど、警察官2人に本部長賞が授与された。当時は台風14号の影響で川は増水していたが、2人はレスキュー隊を待つ余裕はないと判断したという。井上一志本部長は「警察の仕事は時として厳しい場面に直面することもあるが、これからも力を発揮してください」と激励した。

 表彰されたのは、都島署地域課の神代修一警部補(37)と羽曳野署地域課の上田康人巡査長(28)。府警によると、神代警部補は9月17日夜、通報で駆け付けた大阪市内を流れる大川で、沈みかけている女性を確認。無線機などの装備品や脱いだズボンを同僚に預けると、下流に先回りして飛び込み救助した。翌18日夜には、上田巡査長が羽曳野署管内を流れる大和川で、流されていた女性を救助した。女性はいずれも自殺を図ろうと川に飛び込んだとみられる。

 神代警部補は「目撃者の協力もあり、間一髪で助けられて良かった」と話し、上田巡査長も「これからも府民のために一生懸命がんばりたい」と語った。