赤木さん妻請求、財務省も文書不開示決定
公文書改ざん問題で、調査報告書の関連文書を開示せず
学校法人森友学園への国有地売却をめぐる財務省の公文書改ざん問題で、自殺した同省近畿財務局職員赤木俊夫さん=当時(54)=の妻雅子さん(50)による行政文書の開示請求について、同省は13日までに不開示決定をした。11日付。
雅子さんの代理人弁護士が明らかにした。雅子さんは8月、財務省がまとめた調査報告書の関連文書などの開示を請求。同局も11日付で不開示決定をしていた。
鈴木俊一財務相名の決定通知書では、調査報告書の作成時に収集した文書について「職員の監察に関する資料で、一部でも公にすれば今後同種の調査に必要な協力を得られなくなる」と指摘。「未成熟な情報で、不当に国民の間に混乱を生じさせる恐れがある」とも記した。
検察に同省が任意提出した文書については、同局と同様に「特定事件の捜査に関するもの」として、存否も明らかにしなかった。
大阪市内で取材に応じた雅子さんは13日、「期待しては裏切られるというのを最近ずっと繰り返している」と語った。