「縄文2021-東京に生きた縄文人-」展開催


江戸東京博物館で、100点以上の多彩な土偶などを展示

「縄文2021-東京に生きた縄文人-」展開催

東京都江戸東京博物館の特別展「縄文2021-東京に生きた縄文人-」で展示されている「環状集落再現模型」=8日、東京都墨田区

 「多摩ニュータウンのビーナス」と称される土偶-。東京の縄文人の暮らしに焦点を当てた特別展「縄文2021-東京に生きた縄文人-」が9日から、墨田区の東京都江戸東京博物館で開催される。それに先立ち8日、報道向けの内覧会が行われた。

 東京の多摩ニュータウンの発掘調査で見つかった土偶「多摩ニュータウンのビーナス」が入り口で観客も迎える。今から約5380年前~5320年前に作られたとされる。100点以上の多彩な土偶も展示する。このほか、1万年以上にわたって続いた縄文時代の暮らしぶりを、20分の1のスケールで再現した「環状集落再現模型」などが注目を集めていた。

 東京の縄文時代をテーマにした大規模な展覧会としては、35年ぶりという。同館の岩崎茜学芸員は、「ど(10)ぐう(9)の日から始まる同展では、『東京の縄文土偶100』の展示が見どころだ。多種多様なかたちの中から、ぜひお気に入りの土偶を見つけてほしい」と語った。同展は12月5日まで。観覧料は一般1300円、大学・専門学生1040円、小中高生・65歳以上650円。会期中、展示替えあり。