絵図で読み取る「第1回特別展 横手城下の変遷」
秋田県横手市の雄物川郷土資料館で、絵図21点が集結
秋田県横手市の雄物川郷土資料館で「第1回特別展 横手城下の変遷」が開かれている。江戸時代の1650年代から1860年代まで、県内に残る実物大の21点の絵図を一堂に集めた。大きいものでは横327㌢、縦2㍍に及ぶ。
市立横手図書館所蔵の「横手城下全図」が令和3年3月、市有形文化財(歴史資料)に指定され今回初めて公開されるのを契機に開催。横手城の本丸や二ノ丸の詳細な間取り図、武士が住む内町の武士の名前と禄高、町人の住む外町(とまち)の発展の歴史など城下町の姿が読み取れる。
同資料館学芸員の島田祐悦さんは「横手城がかなり広範囲に及んでいたことが分かる。来館者の中には自分の家がここにあったと指摘する人もいた」と語った。同展は10日まで。