国内初、ドローンから「投下」し山小屋に配送


日本郵便・楽天が実証実験、来年度以降の本格運航目指す

国内初、ドローンから「投下」し山小屋に配送

JP楽天ロジスティクス(東京)が実施した小型無人機ドローンから山小屋へ荷物を投下する配送実験=長野県白馬村(同社提供)

 日本郵便と楽天グループの合弁会社、JP楽天ロジスティクス(東京)はこのほど、小型無人機ドローンから荷物を投下する実証実験に成功したと発表した。飛行ルートや荷物の受取先で安全を確認する補助者を配置せずにドローンを飛ばし、長野県白馬村の山小屋に届けた。こうした配送に成功するのは国内で初めて。

 今年3月の規制緩和で、高さ1メートル以内なら補助者を置かずに荷物を投下することが認められた。人件費の削減につながり、同社は来年度以降の本格運航開始を目指す。

 実験は今年8月から9月に実施した。山の麓と山小屋の間の高低差約1600メートル、往復約10キロを飛行し、スイカなどを届けた。昨年実施した配送実験では10人以上を配置したが、今回は出発地点のドローン操縦者ら2人だけで運航した。