タイの五輪選手、金メダルの表面剥がれる


「とても大事なメダル」、大会組織委員会に交換訴える

タイの五輪選手、金メダルの表面剥がれる

1日、タイ南部スラタニ県で、金メダルの表面が剥がれた部分を示す東京五輪テコンドー女子49㌔級のパニパク選手(同選手提供・時事)

 東京五輪のテコンドー女子49キロ級で、金メダルに輝いたタイのパニパク・ウォンパタナキト選手(24)が「メダルの表面が剥がれた」と訴えている。パニパク選手は1日、取材に「私にとってとても大事なメダル。交換してほしい」と切実な声を上げた。

 タイは五輪で「金」と「銅」を1個ずつ獲得。銅メダルの女子ボクシング選手も剥がれたと話している。パニパク選手は「とても悲しい。多くの選手が同じ問題に直面しているのではないか」と語った。

 タイ・オリンピック委員会当局者は、交換を大会組織委員会に働き掛ける方針を示した。メダルをめぐっては、中国選手も表面が剥離したと指摘。環球時報によると、組織委は剥がれたのは保護用の塗膜で、「メダルの質に影響はない」と説明している。(バンコク時事)