井上康生氏、柔道日本男子監督の退任を報告
「貴重な経験だった」、東京五輪では史上最多の金5個
柔道日本男子監督を9年務めた井上康生氏が、任期満了となる30日にオンラインで報道陣へ退任を報告し「失敗や挫折を含め、本当に貴重な経験だった」と振り返った。2016年リオデジャネイロ五輪では初めて全7階級にメダルをもたらし、東京五輪では史上最多の金5個に導いた。
今後は全日本柔道連盟の強化副委員長として、コーチから昇格する後任の鈴木桂治氏を支える。新監督について「度胸と先見の明がある。いろんなアイデアを持って切り開く力がある」と期待。課題としていた最重量級の100キロ超級ではリオと東京で頂点を逃し「再建をどう実現していくか、長期的な目線を持って取り組んでいかないといけない」と述べた。
井上氏は新設された全柔連の「ブランディング戦略推進特別委員会」の委員長にも就いた。