東京城東病院がコロナ専門病院として運用を開始


厚労省所管のJCHOで初、尾身氏が理事長、57病院を運営

東京城東病院がコロナ専門病院として運用を開始

東京城東病院の新型コロナウイルス感染症専用病室。左奥は新たに設置された陰圧装置=29日午後、東京都江東区

東京城東病院がコロナ専門病院として運用を開始

東京城東病院の新型コロナウイルス感染症専用病室。左奥は新たに設置された陰圧装置=29日午後、東京都江東区

 厚生労働省所管の独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)は30日、運営する東京城東病院(東京都江東区)について、新型コロナウイルス患者向け専門病院として運用を開始した。JCHOは政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長が理事長を務め、全国で57病院を運営している。コロナ専門病院を設けたのは初めて。

 国と都は8月、感染症法に基づく病床確保を都内の医療機関に要請。同病院はこれを受け、軽症や中等症用ベッドを最大50床確保した。

 専門病院化に伴い、計約90人いた新型コロナ以外の入院患者は既に転院や退院した。外来診療は一部縮小した上で継続する。

 コロナ専用病棟は、同病院の2フロアに設置。食堂だった部屋は、患者の酸素飽和濃度や脈拍などを遠隔で監視できるスペースに改装した。

 専門病院としての運用開始を前に、同病院は29日に院内の様子を報道公開した。

 中馬敦院長は「来ると思われる第6波に向けて準備を進めていきたい」と述べた。