かど番の大関・貴景勝、2連敗で早くも正念場


霧馬山に力伝わらず引いて墓穴、巻き返しは気持ちがカギ

かど番の大関・貴景勝、2連敗で早くも正念場

霧馬山(左)に攻められる貴景勝=13日、東京・両国国技館

 貴景勝が力なく土俵を割った。立ち合いで霧馬山を押し込んだのは一瞬。あるはずの破壊力が伝わらず、あっさり反撃を許す。苦し紛れに引いて土俵を割った。

 かど番の大関が過去4勝1敗の相手に勝てず、初日から連敗。「いい相撲を取りたかったけど取れなかった。あしたに向けて頑張るしかない」と表情を変えずに話した。

 本来の姿ではない。初日の北勝富士戦でも全く持ち味を出せなかった。7月の名古屋場所は首を痛めて途中休場。今場所前には「治っているし、けがはもう関係ない」と話していたが、十分な稽古ができなければ、出足の鋭さも相撲勘も戻らない。

 八角理事長(元横綱北勝海)は「見ながら当たっている。勝ちたいからすぐに引いてしまう」と分析。巻き返しに向け「押し相撲は思い切りがないと。自信を持つこと」と気持ちがカギとみる。

 この日は、初日にはなかったテーピングが両膝に。苦しい戦いは続きそうだが負け越しなら大関陥落。早くも正念場を迎えた貴景勝は「自分がどうしていくか、考えてやっていきたい」と次の一番を見据えた。