ボクシングフライ級中谷潤人、プラン通りの快勝
身長差を生かしタイミング良くパンチ、目指すは統一王者
初防衛戦は、プロになって初めての米国での試合。それでも中谷に気負いはなかった。落ち着いてプラン通りに試合を運んだ。
アコスタより8センチ高い171センチ。中谷はこの身長差を生かし、距離を取ってタイミング良くパンチを繰り出す。
1回に得意の左ストレートで鼻にダメージを与えた。2回半ばには相手の鼻血で中断。リズムをつかんだ中谷は冷静に攻め、3回半ばにも再び鼻血で中断。4回が始まり、早々にアコスタがまたも出血し、勝負は決まった。
日本から駆け付けた両親と弟を、快勝で喜ばせた。中に入り過ぎた場面が何度かあったのは反省材料だが「勝ててよかった。幸せな気持ち」と、中谷は笑顔を見せた。
今回は本格的に世界へアピールするための第一歩。この勝利は「次につながったと思う」と手応えを口にした。当面の目標はフライ級の統一王者。フライ級で名を成し、スーパーフライ級に階級を上げるつもりだ。(ツーソン時事)