ロッテが粘りを発揮、しぶとく首位の座を守る
オリックスに引き分け、九回に益田が投で荻野が打で活躍
負ければ1日で2位転落だった一戦で、ロッテがしぶとく首位の座を守った。九回に投打で粘りを発揮しての引き分け。同点ソロを放った荻野は「勝てれば一番よかったが、次につながれば」と納得の口ぶりだった。
八回まで田嶋を打ちあぐね、1点を追って九回に。先頭の荻野が代わったばかりの平野佳を捉えた。1ストライクからの2球目。膝元に落ちるフォークをすくい上げた打球は、左翼フェンスをぎりぎり越えた。
その裏は益田がピンチを招きながらも踏ん張った。1死一、二塁で代打松井から三振を奪い、続く紅林は低めの変化球を打たせて三直に。無失点でしのぎ、安堵(あんど)の表情を浮かべた。
オリックスとの首位攻防3連戦を、1勝1敗1分けのタイで終えた。激しい優勝争いの中、今後に向けて明るい材料も多かった。8月末に加入したばかりの小窪が移籍後初出場で一発。6月に右肘を手術した石川は復帰登板で6回2失点と試合をつくった。井口監督の「あしたまた頑張っていく」との言葉にも、勢いがあった。