テニス全米オープン開幕、大坂なおみ2回戦進出


第2セットでは相手を圧倒、力強いプレーで観客を魅了

テニス全米オープン開幕、大坂なおみ2回戦進出

女子シングルス1回戦の大坂なおみ=30日、ニューヨーク(AFP時事)

 昨年は無観客の会場で優勝トロフィーを掲げた大坂を、メインスタジアムの大歓声が迎えた。「みなさんの前でまた試合ができて、本当にうれしい。観客の力を感じられた」。2年ぶりに戻ってきたファンに、期待通りの力強いプレーを見せた。

 第1セットは凡ミスが相手の4本に対して13本。ペースをつかめないでいたが、持ち前の強烈なサーブなどでピンチをしのいだ。互いにキープを続けた末、第10ゲームを威力のあるバックハンドでブレークすると、落ち着きを取り戻した第2セットは、早々に第2ゲームをブレーク。一気に5ゲームを連取した。

 5月にメンタル面の問題を告白し、全仏オープンの2回戦を棄権。その後は東京五輪を含めて2大会の出場にとどまり、実戦不足で今大会に臨んだ。「第1セットはすごく緊張したが、やるべきことは分かっていた」。言葉に自信をにじませた。

 前日には自身のSNSに「考えてみると、すごく自分を卑下していた。自分と自分の成果をもっとたたえたい」と決意をつづって臨んだ舞台。思い出のコートに、堂々とした姿で戻ってきた。(ニューヨーク時事)