ゴールボール女子日本代表、ようやく初白星


米国との接戦を制す、萩原紀佳「やりたいことできた」

ゴールボール女子日本代表、ようやく初白星

ゴールボール女子1次リーグ、米国戦でペナルティースローを決める萩原紀佳=28日、千葉・幕張メッセ

 ゴールボールで2大会ぶりの金メダルを目指す日本女子が、1次リーグ3戦目で初白星を挙げた。3-2の接戦。3点目を決めた若杉遥(ALSOK)は、「ようやくやりたいことができ始めた」と今後の巻き返しに気持ちを新たにした。

 先制点を許したが、集中力を切らさなかった。「失点した後は、点を取りやすい」とは市川喬一総監督。直後に萩原紀佳(国立障害者リハビリテーションセンター)がゴール右隅へ正確に投げ込んで同点とした。萩原はさらにペナルティースローを決めて逆転。要所の決定力が光った。

 初戦のトルコには7失点し、続くブラジル戦でも後半に4点を奪われた。守備に不安があったが、この日は中央を守るベテランの浦田理恵(総合メディカル)が若杉、萩原とうまく連係し、1点差で競り勝った。

 出足でつまずいた今大会。「自信につながる一戦だったと思う」。萩原の表情に笑顔が戻った。