陸上400m車いすの佐藤友祈、雪辱の金メダル


マーティンとの一騎打ちを制す、2冠を公言、まず一つ目

陸上400m車いすの佐藤友祈、雪辱の金メダル

陸上男子400㍍(車いすT52)で金メダルを獲得し、日の丸を掲げる佐藤友祈=27日、国立競技場

陸上400m車いすの佐藤友祈、雪辱の金メダル

陸上男子400㍍(車いすT52)決勝で金メダルを獲得し、ガッツポーズする佐藤友祈=27日、国立競技場

 日本のエースが意地を見せた。男子400メートル(車いすT52)の佐藤友祈(モリサワ)。公言していた自身の世界記録更新こそ達成できなかったものの、「パラリンピックの金メダルを獲得できてよかった」。銀メダル二つだった前回リオデジャネイロ大会の悔しさを晴らした。

 スタートは「100点満点」。レース中盤からは、400メートルでパラリンピック2連覇のマーティン(米国)と一騎打ちになった。最後の直線で力強く伸び、ゴール寸前で差し切った。

 脊髄炎で2010年から車いす生活になり、左手にもまひが残った。引きこもりがちになったが、12年ロンドン大会で競技用車いすに乗った選手たちがトラックを疾走する姿をテレビで見て、「ものすごい衝撃を受けた」。16年リオ大会での金メダル獲得を目指し、競技を始めた。

 リオでマーティンに敗れて頂点を逃し、「東京パラで借りを返す」と決意した。大会が1年延期される中、今年2月にプロ転向。競技に専念し、「2種目で世界記録更新、金メダル獲得を必ず達成する」と自らを奮い立たせてきた。

 リオ以降の国際大会で残した実績を自信に、「必ずする」という表現で強気のコメントを繰り返してきた。「『金メダルを取って世界記録を更新したい』では『できたらいいな』。僕の中では、絶対にそれをすると決めている」。1500メートル決勝は29日。2冠を達成し、記録も狙うつもりだ。