ワクチン望む若者行列、7時半に受け付け終了
東京・渋谷に予約不要の接種会場、10月8日まで実施予定
東京都は27日、予約が要らない若者向けの新型コロナウイルスワクチン接種会場を東京・渋谷に設置した。早朝から長い行列ができ、1日約300人の上限に達したことから、午前7時半に受け付けを終了した。
対象は都内在住か通勤、通学している16~39歳。この日は先着順だったことから多くの若者が並び、午前8時から整理券が配られた。その後も希望者が会場を訪れ、担当者が「本日の受け付けは終了しております。申し訳ございません」と繰り返した。28日からは抽選制を検討するという。
同5時半ごろから列に並んだというアルバイト男性(23)は始発電車に乗って来た。整理券を手に、「接種が確定してよかった」とほっとした表情を見せた。
同8時半ごろ到着した不動産会社勤務の女性(37)は体外受精を予定しているといい、「かかりつけ医から妊婦の感染は重症化リスクがあると言われ、早く打ちたかった」と漏らした。この日は接種できず、「自治体では予約が取れない。あしたも来る」と話した。
会場はJR渋谷駅近くの渋谷区立勤労福祉会館で、期間は10月8日までの月曜日を除く原則毎日。ワクチンは米ファイザー製で、その場で2回目の接種日時が指定される。