都知事、予約不要の若者接種の打ち切りで陳謝
若者の事前予約制の接種会場、酸素ステーション増設へ
東京都が27日から渋谷で始めた予約不要の若者向け新型コロナウイルスワクチンの接種会場に想定以上の希望者が訪れて受け付けを打ち切ったことについて、小池百合子知事は同日の定例記者会見で「接種できなかった方には申し訳なかった」と陳謝した。
会場の渋谷区立勤労福祉会館前には午前7時半段階で上限の300人が並んだため受け付けを終了。接種を受けられなかった人が多数出た。混乱を受け、28日以降は午前9時~10時半に来場した人に抽選券を配り、同11時半に通信アプリ「LINE」とツイッターで当選番号を発表する。
小池氏は「これだけ多くの方が集まったということは、若者の接種意欲は極めて高い」と強調。若者の事前予約制の接種会場を、都庁など3カ所追加する考えも示した。
このほか会見では、救急搬送を要請した新型コロナの自宅療養者を一時的に受け入れる「酸素ステーション」を築地市場跡地(中央区)に新たに設置する方針も説明。同跡地は現在、パラリンピックの車両基地として使われており、大会終了後の9月中旬以降、最大200床を設置する。
既に開設している「都民の城」(渋谷区)と同様に軽症者を受け入れ、抗体カクテル療法も行う方針。小池氏は「『医療非常事態』に即応する取り組みの一環だ」と話した。