千葉真一さんがコロナに伴う肺炎で死去、82歳
アクション俳優として活躍、1000本を超える作品に出演
アクションスターとして活躍し、海外でも知られた俳優の千葉真一(ちば・しんいち、本名前田禎穂=まえだ・さだほ)さんが19日午後5時26分、千葉県内の病院で死去した。82歳だった。所属事務所によると、新型コロナウイルスに伴う肺炎が悪化したという。8日から入院し、酸素吸入を受けていたが、回復しなかった。葬儀の日時は未定。
福岡県出身。1959年に東映ニューフェイスに合格し、60年代から映画やドラマに出演。自らスタントアクションをこなせる俳優として注目された。後に映画の監督やプロデュースも手掛けるなど、幅広く活躍した。
66年には日米合作映画「海底大戦争」に出演するなど早くから海外進出を果たし、「サニー・チバ」として知られた。
68年開始のテレビドラマ「キイハンター」で人気を博し、69年にはアクション俳優らを育成する「ジャパンアクションクラブ(JAC)」を創設。真田広之さんや志穂美悦子さん、堤真一さんらを輩出し、アクション俳優の地位向上に努めた。
「仁義なき戦い 広島死闘篇」(73年)やアクション監督も兼ねた「戦国自衛隊」(79年)、「魔界転生」(81年)、クエンティン・タランティーノ監督のヒット作「キル・ビルVol.1」(2003年)などの映画のほか、NHK大河ドラマ「風林火山」(07年)、時代劇「影の軍団」シリーズなど、1000本を超える作品に出演した。
2017年に亡くなった野際陽子さんは元妻。俳優の新田真剣佑さんは長男。