大谷翔平が投打で独壇場、40号に8回1失点
柔と剛を使い分け投球、本塁打数は2位と5本差に広げる
試合はエンゼルスの大谷の独壇場だった。打席では終盤に貴重な追加点を挙げる両リーグトップの40号。投手では8回を1失点に抑えた。
マウンドでは柔と剛を使い分けた。一回にアップトンの2ランで先制点をもらうと、球速を落とした直球やスライダー、カットボールなどで打たせて取った。毎回のように安打を浴びながらも5回をわずか55球でまとめると、投球をがらっと変えた。
この時点でスコアは2-1。「点差が点差だったし、全部三振を取るくらいのつもりでいった」。六回からは球数が増えることを覚悟し、力を入れた直球やスプリットで相手をねじ伏せにかかる。見せ場は六回2死からのカブレラとの対戦。1ストライクから98・3マイル(約158キロ)の直球でファウルを打たせて追い込むと、外角低めにスプリットを制球し、3球三振に仕留めた。
自身の力投で勢いづくように、八回の打席ではリードを2点にする40号ソロを右翼席へ。本塁打王争いでも、2位との差を5本に広げる意味のある一発だった。
メジャーでは初めて、同じ試合で本塁打と勝ち星を記録したが、「自分の1本(本塁打)はおまけではないが、一番大きいのは初回の2点。それでチームも流れをつくれた」。謙虚な大谷らしく、同僚の活躍をたたえた。(デトロイト時事)