長崎・南島原の世界遺産「原城跡」、大雨で被害


島原の乱で有名、本丸広場の地面が陥没し崖崩れも発生

長崎・南島原の世界遺産「原城跡」、大雨で被害

九州北部の記録的な大雨の影響で、地面の一部が陥没した世界文化遺産「原城跡」の本丸広場=13日午後(長崎県南島原市教育委員会文化財課提供)

 九州北部の記録的な大雨の影響で、世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産の一つ、原城跡(長崎県南島原市)が被害を受けたと、文部科学省が13日発表した。本丸広場の地面の一部が陥没したほか、崖崩れがあったという。

 陥没でできた穴は直径、深さとも約5メートルで、崩落は海側の崖面など6カ所で発生したという。原城跡は国史跡で、1637年の島原の乱で一揆軍が籠城したことで知られる。