陸上自衛隊、感染拡大で沖縄県に看護官を派遣


自衛隊法に基づく災害派遣として実施、医師の診療補助へ

陸上自衛隊、感染拡大で沖縄県に看護官を派遣

新型コロナウイルス対応のため沖縄県の施設に派遣される陸上自衛隊の看護官ら=12日、那覇市の陸自那覇駐屯地

 新型コロナウイルスの感染拡大で逼迫(ひっぱく)する沖縄県の医療を支援するため、陸上自衛隊那覇駐屯地(那覇市)は12日、看護官ら5人を県に派遣した。玉城デニー知事からの要請を受けた対応で、自衛隊法に基づく災害派遣として実施する。

 看護官らは同県内の入院待機中の患者が入る施設で約2週間、医師の診療補助に当たる。看護班長の木村寿希2等陸尉は記者団に、「自らが感染しないよう細心の注意を払いながら、県民のためになれるよう尽力したい」と述べた。

 沖縄県内の人口10万人当たりの週間新規感染者数は246・84人と全国最悪で、コロナ対応に当たるため他の病気で予約していた患者の入院を断る医療機関が相次いでいる。