東京五輪へのSNSの反応、競技以上の存在感?


誹謗中傷に苦しんだ村上選手、「ベッド破壊」も話題に

東京五輪へのSNSの反応、競技以上の存在感?

体操女子個人総合の試合後のインタビューで、目頭を押さえる村上茉愛。インターネット交流サイト(SNS)での誹謗(ひぼう)中傷に関する記者の質問に、自身の体験を訴えた=7月29日、有明体操競技場

 東京五輪では良くも悪くも、インターネット交流サイト(SNS)の反応がこれまで以上に注目され、時には競技よりも存在感を放つケースがあった。

 勇気を出して問題提起したのが、体操女子の村上茉愛(日体ク)。個人総合決勝後、SNS上の誹謗(ひぼう)中傷に苦しんだことを涙ながらに明かした。自身の投稿内容に対する一部の返信について、「消去したけど、嫌なコメントを見てしまったのがすごく残念」。開催反対の世論も多かっただけに「本心を言えていない部分が、この1年はすごく多かった」とも話した。

 「ベッド破壊」も話題になった。野球のイスラエル代表が選手村で段ボール製ベッドの強度を試そうと、何人もがベッド上で飛び跳ねる様子を動画アプリに投稿した。結局は壊してしまい、ツイッター上で「炎上」。謝罪に追い込まれた。

 近代五種では、競技中に言うことを聞かない馬をドイツ代表コーチが拳でたたく場面がSNS上で拡散。国際近代五種連合は規定違反を認定し、コーチの五輪資格を剥奪した。