東京五輪閉幕、コロナ禍を戦い抜いた17日間
日本は史上最多のメダル58、次回は2024年仏パリで
第32回夏季オリンピック東京大会は8日夜、東京・国立競技場で閉会式が行われ、閉幕した。新型コロナウイルスの影響で史上初めて1年延期された大会。東京都で1日当たりの新規感染者が最多の5000人を超えた日もあり、各地で感染が急拡大する中で17日間の会期が終了した。
東京開催は1964年大会以来57年ぶり。北朝鮮を除く205の国・地域(ロシア選手は個人資格)と難民選手団の選手約1万1000人が参加。史上最多33競技339種目が争われた。
ホスト国の日本は史上最多だった前回リオデジャネイロ五輪の41個を上回るメダル58個(金27、銀14、銅17)。金メダル数は「30個」の目標に届かなかったが、64年東京、2004年アテネでの最多16個を更新した。金メダル数では米国、中国に次ぐ3位だった。
競技はほぼ予定通りに実施されたが、コロナと暑さの影響が運営に表れた。検査で陽性が判明して出場できなかった選手やチームもあり、テニス、サッカー、マラソンで暑さへの懸念から開始時間が変更。コロナ禍で、ほとんどの会場が無観客の開催となった。
3年後の次回24年五輪は、100年ぶりの開催となるフランスのパリで。閉会式では、次回開催都市にオリンピック旗を引き継ぐ「フラッグ・ハンドオーバー・セレモニー」が行われ、小池百合子東京都知事から国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長へ、そしてパリのアンヌ・イダルゴ市長に手渡された。
パラリンピック東京大会は24日に開幕し、9月5日まで障害者スポーツの戦いが繰り広げられる。