男子サッカー、日本は銅に届かず完敗の終戦


因縁の相手メキシコに1-3で敗れ、9年前の悪夢再び

男子サッカー、日本は銅に届かず完敗の終戦

メキシコに敗れ、泣き崩れる久保(右)。左は吉田=6日、埼玉スタジアム

 試合終了の笛とともにピッチに崩れ落ちた。日本が唯一、銅メダルを獲得した1968年メキシコ大会の3位決定戦と同じメキシコとの顔合わせ。森保監督は「皆さんに喜んでもらえる結果を出せなくて残念」。因縁の相手に53年前の借りを返される形となった。

 メキシコは2度続けて勝てる簡単な相手ではなかった。開始早々に遠藤航がPKを与えると、警戒していたFKからも失点。2―1で勝った1次リーグとは対照的に、出はなをくじかれた。

 6連戦に加え、120分を2戦続けて戦った疲労の残る日本には、2点が重くのしかかる。「メキシコがしたたかさを発揮した」。監督の指摘通り、日本を研究してきた相手のプレスに押されて中盤での主導権を失い、前を向く勇気も欠いた。終盤に途中出場の三笘が初めて輝き、1点を返したが後の祭りだった。

 激闘の末敗れたスペインとの準決勝後。吉田主将は自身が主導した選手ミーティングで、9年前のロンドン大会で準決勝の敗戦から気持ちを立て直せないまま3位決定戦に臨み、苦杯をなめた経験を伝えた。

 「同じ思いはしたくない。させたくない」「まだメダルのチャンスが残っている」と、暗い表情のメンバーを鼓舞したが、悪夢再び。試合後、普段は感情をあまり表に出さない久保が、うつぶせに突っ伏したまま号泣した。

 「史上最強」と呼ばれた東京世代。最後の一戦で、再び世界との差を突きつけられた。「持てる力全てを出したつもり。本当に完敗だった」と堂安。メダルの夢は次の世代に託された。