原爆の犠牲者を追悼「平和な世界の実現に努力」
広島で韓国人原爆犠牲者の慰霊祭を開催、180人が出席
広島で原爆の犠牲になった韓国人の慰霊祭が5日、広島市中区の平和記念公園で開かれた。在日本大韓民国民団広島県地方本部の主催で、今年で52回目。被爆者ら180人が出席し、同本部の李英俊団長は「平和な世界、核のない世界の実現に努力する」と追悼した。
慰霊祭では、この1年間に亡くなった13人を加えた計2786人の死没者名簿が慰霊碑に納められた。駐広島大韓民国総領事館の林始興総領事は「記憶の継承と市民の連帯、平和構築に向けた覚悟を改めながら、微力ではあるが努力していく」と誓った。
参列した被爆者の李鐘根さん(91)は「毎年この日が来ると悲しい。核廃絶の思いを共有するとともに、二度と戦争を起こさない、差別のない世界を願っている」と語った。