開心那選手、銀メダルは「めちゃめちゃ重い」
スケボー仲間らが祝福、「宇宙一のスケーター目指して」
スケートボード女子パークで銀メダルを獲得した開心那選手=WHYDAH GROUP=。日本最年少のメダリストとなった12歳は、首に掛けたメダルの感想を「めちゃめちゃ重い」と話した。
北海道苫小牧市のスケボーパークで滑る男の子を見て興味を持ったのは、幼稚園児の頃。レッスンを受けたキッズクラブで「センスあるよ」と言われ、頑張ってみようと思った。初めての技を成功させた時、「成長できた」と実感できることが楽しかったという。
大会で活躍する選手の姿に、「私もここに行きたい」と憧れを抱くように。平日は苫小牧で、週末は札幌市のパークに車で通い、練習を積んだ。
苫小牧市のパーク「ブレイズ」では、キッズクラブの子供たちが「頑張れ」と声をそろえて応援した。梅沢颯君(10)は「一緒に滑っていた心那ちゃんがメダルを取れて、本当によかった」と感激。「誰よりも練習熱心で、努力のたまものだ」とたたえた西村千秋代表(52)は、「次の五輪で金メダルを」と期待した。
札幌市のパーク「ホットボウル」のスケボー仲間らは、開選手のイラスト入りTシャツ姿で声援を送った。葛西莉々子さん(9)は「難しい技を決めてすごい。今度、こつを教えてもらう」と目を輝かせた。堤裕介代表(41)は「心那の存在が子供たちの身近な目標になる。宇宙一のスケーターを目指して」とエールを送った。表彰台で、はにかんだ様子で銀メダルを受け取った開選手は、「北海道に帰って、仲間たちと遊びたい」とにこやかに語った。