ゴルフ畑岡奈紗、1アンダーで「最低限」の初日
意地の3連続バーディーで巻き返し、平常心を強調
待ちに待った東京五輪。畑岡は出入りの激しいゴルフで、初日1アンダーとなった。「アンダーに戻すことができたのは、最低限よかった」。厳しい表情で振り返った。
スタート前に名前をコールされ、「やっぱり緊張した」。ティーショットを左に曲げてボギー発進。何とか前半を1アンダーで折り返したが、10番でボギー、12番では3オン3パットのダブルボギーをたたいた。
日本の第一人者はこのままでは終わらない。「直したいポイントは分かっていた」。テークバックが長くなり過ぎないよう修正。バンカーからの第3打を2メートル弱につけた14番(パー5)から3連続バーディーを奪い、意地を見せた。
7月中旬以来の実戦。「ティーショットは気持ち良く打てたところが一つもなくて、よりコースが狭く感じた」。アイアンショットの安定感にも不満が残り、複雑な傾斜のある硬いグリーンにも苦しんだ。それでも崩れずに適応したことを服部道子コーチは評価し、「何をやったらいいか、つかめたのでは」とみる。
東京五輪出場は「プロになる前からの夢」。1年延期で待ちわびた時間も長く、メダル獲得に懸ける思いは強い。だからこそ「いつも通り、自分が伸ばすことだけを考えていきたい」。22歳はした。