レスリングの屋比久翔平が銅、「悔しさを糧に」


豪快に投げ技を連発、「グレコの魅力を見せられた」

レスリングの屋比久翔平が銅、「悔しさを糧に」

男子グレコローマンスタイル77㌔級で獲得した銅メダルを手にする屋比久翔平=3日、千葉・幕張メッセ

 屋比久が連発した豪快な投げに、レスリング関係者が陣取るスタンドがどよめいた。3位決定戦でテクニカルフォール勝ちを収め、「うれしい。2回戦で負けた後に、チャンスが転がってきた試合。悔しさを糧にできた」。改めて強さを見せつけての銅メダルだった。

 2019年世界選手権3位のゲラエイにリードされても焦らなかった。第2ピリオド。相手を持ち上げてからマットにたたきつける大技で一挙5点。終盤にも完璧な投げ技を決めた。「グレコの魅力を見せられた」。日本勢が世界の壁にはね返されてきたグレコの中量級でのメダルを「価値のあるものなのかなと思う」と誇った。

 全日本王者だった父の保さんに幼少期から指導を受け、トップ選手に成長した。「世界で通用するベースをつくってもらった。感謝している」。父が果たせなかった五輪出場の夢をかなえた26歳が、大きなプレゼントも持ち帰る。