並木月海がメダル確定、ステップで実力者を圧倒


女子フライ級準決勝進出、入江とそろって金メダルへ

並木月海がメダル確定、ステップで実力者を圧倒

女子フライ級準々決勝で攻める並木月海(左)=1日、両国国技館

 女子フライ級の準々決勝。判定勝利を告げるアナウンスを聞いても、並木は表情を崩さなかった。「一番はほっとしたというのが大きい。ここは通過点なので」。メダルを確定させて、先を見据えた。

 開始のゴングと同時に積極的にパンチを見舞って先手を取った。「ステップの速さが売り」と話す通り、上下、左右と小刻みに動いて、同じサウスポーの相手を幻惑。前回大会銅メダルの32歳に対し、最終3ラウンドまでほぼワンサイドで試合を進めた。

 幼少期から空手やキックボクシングに触れ、総合格闘家の那須川天心さんとは幼なじみ。3年前の世界選手権で銅メダルを手にするなど頭角を現し、メダルの期待を背負ってこの舞台を迎えた。

 フェザー級の入江は、一足先に決勝へ進んだ。「うれしくて。でも負けていられない」。目標は2人そろっての金メダル。「日本女子のボクシングが強いことを、日本、世界の皆さんに知ってもらいたい」。そんな使命感を胸に次のリングへ上がる。