メダルついえても気持ちは切らさず過去最高成績


フェンシング女子サーブル団体が5位入賞、歓喜はパリで

メダルついえても気持ちは切らさず過去最高成績

女子サーブル団体準々決勝、ROC選手と対戦する田村(左)=31日、千葉・幕張メッセ(EPA時事)

 準々決勝のロシア・オリンピック委員会(ROC)戦。世界ランキング1位との一戦は、「ヤマ場だと思っていた」と福島。だからなのか、日本勢の動きは硬かった。1番手の田村から劣勢を強いられ、エースの江村さえ3戦で1度も相手の得点を上回れず。夢のメダルへの挑戦は、ここで終わった。

 だが、誰も気持ちを切らさなかった。順位決定予備戦のハンガリー戦は、福島や田村の攻撃が決まって勝利。5位を懸けた米国戦は7人目を終えて1点ビハインドの中、田村が6得点して逆転。最後は江村がきっちり締めた。

 前日は男子エペ団体で日本がこの競技で初の金メダル。4人は選手村のテレビにかじりつき、仲間の快挙を喜んだ。一方、サーブルという種目にプライドを持つだけに、田村は「サーブルだけ(五輪のメダルが)ないのは苦しい」と漏らした。

 日本女子団体5位は過去最高成績。2013年に就任した韓国人コーチの下、着実に底上げは進んでいる。江村は「ここから3年間で日本のランキングを上げて自力で五輪に出場できれば、もっとメダルに近づく」。歓喜の瞬間は、次のパリで迎えるつもりだ。