卓球の伊藤美誠、シングルス頂点まであと二つ
混合ダブルス金の勢いそのまま、中国-孫穎莎にリベンジへ
伊藤が混合ダブルスで優勝した勢いそのままに、シングルスでもあっさりと4強入りを決めた。準々決勝は、課題の序盤の入りも全く問題なく、終始、自分の流れでストレート勝ちした。
サービスで崩しての3球目攻撃に、相手のミスを誘うレシーブと持ち味を存分に発揮。さらに両サイドに打ち込まれても、しっかりと足を使って拾い得点につなげる。世界ランキング14位の田志希に付け入る隙さえも与えない。「出足から頭もさえて足も動いていた。ラリーになっても自信を持ってできた」。納得の口ぶりだった。
2冠へ向け、再び中国の厚い壁が立ちはだかる。準決勝は同じ20歳のライバル、孫穎莎が相手だ。2019年世界選手権では1-4、昨年のワールドカップでも2-4と敗れ、大舞台で悔しさを味わわされてきた。地元開催の五輪はリベンジには絶好の場所だ。
女子シングルスで日本勢初のメダルにもあと1勝と迫っている。「しっかりと睡眠を取って、いい状態で楽しんで勝ちにいく」。どんな厳しい試合でも楽しむのが伊藤流。大一番でも自分を貫く。