ベテラン水谷隼、流れを変えるプレーで8強入り


混合ダブルス水谷・伊藤組、無観客でも「応援されている」

ベテラン水谷隼、流れを変えるプレーで8強入り

卓球混合ダブルス1回戦、プレーする水谷隼(左)、伊藤美誠組=24日、東京体育館(時事)

 卓球の新種目、混合ダブルス。水谷、伊藤組がオーストリアのペアに快勝した。第2ゲームこそ伊藤のミスがやや目立って落としたが、第3ゲームでは五輪4大会連続出場の水谷の冷静さが光った。攻撃的なバックハンドレシーブのチキータやフォアハンドでしっかりとコースを突きながら得点。ベテランらしいプレーで流れを変えると伊藤もリズムを取り戻した。

 「4ゲーム目くらいから自分たちらしさが出た」と水谷。伊藤も「いろいろと変えたけど、攻めながらできた」と振り返った。

 無観客の五輪での最初の試合。水谷には不思議な感覚もあったという。「周りに飛び交うのが英語ばかりで、日本にいないような気分」。それでもファンの気持ちはしっかりと届いている様子。「テレビの向こうにたくさんの人がいて、僕は常に応援されていると思ってやっている」と言葉には力がこもる。伊藤も「つながっているなという感じがする」と、ファンの力を感じながら全力で戦っている。