ボートシングルスカル荒川龍太、堂々の予選突破


文武両道の26歳、初五輪も「いつも通りの感じで臨めた」

ボートシングルスカル荒川龍太、堂々の予選突破

ボートの男子シングルスカル予選6組で2位に入った荒川龍太=23日、海の森水上競技場(時事)

 体重制限のない男子シングルスカルで、日本勢として25年ぶりの五輪出場を果たした荒川が、堂々と予選を突破した。準々決勝進出ラインの3番手でレースを進め、ラスト500メートルで「相手を見ながらスパートを入れた」。徐々にペースを上げて2位でゴール。うまくいかなかったというスタートを振り返り、「リラックスし過ぎたかもしれない」と苦笑いを浮かべた。

 難関の一橋大に現役合格を果たし、入学後に競技を始めた文武両道の26歳。強力な欧州勢と戦うため、体重を増やしながら鍛錬を積んできた。

 初の五輪にも「いつも通りの感じで臨めた」。決勝進出を目指す日本の第一人者は「外国の選手に比べれば小柄で体格も良くないけど、それでも戦えると発信できたら」と言葉に力を込めた。