照ノ富士が横綱に、「不動心を心掛け」と口上
満場一致で正式決定、令和初、モンゴル出身として5人目
日本相撲協会は21日午前、東京都内で大相撲秋場所(9月12日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議と臨時理事会を開き、大関照ノ富士(29)=本名ガントルガ・ガンエルデネ、モンゴル出身、伊勢ケ浜部屋=の横綱昇進を満場一致で決めた。2017年初場所後に昇進した稀勢の里(現荒磯親方)に続く73人目の横綱が正式に誕生した。
令和となって初の新横綱で、モンゴル出身としては朝青龍、白鵬、日馬富士、鶴竜に続いて5人目。照ノ富士は15年夏場所で初優勝した後、大関に昇進したものの、両膝のけがなどで序二段まで番付を下げた。大関に返り咲いた今年5月の夏場所で4度目の賜杯を抱き、今月の名古屋場所では白鵬と優勝を争って14勝1敗の好成績を収めた。
理事会後、相撲協会の使者として理事の高島親方(元関脇高望山)と審判部の浅香山親方(元大関魁皇)が東京都江東区の伊勢ケ浜部屋に赴き、照ノ富士と師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)に昇進を伝達。照ノ富士は「謹んでお受けいたします。不動心を心掛け、横綱の品格、力量の向上に努めます」と口上を述べた。