ユネスコの世界遺産委、オンラインできょう開幕


政府が推薦「奄美・沖縄」「縄文遺跡群」の登録審査へ

ユネスコの世界遺産委、オンラインできょう開幕

奄美群島国立公園の湯湾岳山頂(上)と新緑の森。世界自然遺産の登録を目指す「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」の候補地=2020年3月、鹿児島県宇検村(時事)

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会が16日、オンライン形式で開幕する。31日までの日程で、日本政府が自然遺産に推薦している「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」(鹿児島、沖縄両県)と、文化遺産に推薦している「北海道・北東北の縄文遺跡群」(北海道、青森、岩手、秋田各県)の登録審査が行われる。

 ユネスコの諮問機関はいずれの候補についても「登録は適当」と勧告しており、正式な登録が期待される。奄美・沖縄は26日、縄文遺跡群は27日に審査が行われる予定。

 世界遺産委は、193加盟国・地域の中から異なる地域・文化を代表するように選出された21カ国の委員国で構成される。日本は委員国に含まれていない。

 当初は、議長国を務める中国の福建省福州市で昨年6~7月に開催予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて延期。対面開催を断念した。(ニース時事)