沖縄「美ら海水族館」のジンベエザメが死ぬ


メスとして国内最長の13年飼育、生態の解明などに貢献

沖縄「美ら海水族館」のジンベエザメが死ぬ

17日に死んだメスのジンベエザメ=沖縄県本部町(沖縄美ら海水族館提供・時事)

 沖縄美ら海水族館(沖縄県本部町)は22日、飼育中だったメスのジンベエザメ(全長8㍍)が17日に死んだと発表した。飼育年数は13年2カ月で、メスとしては国内最長だった。1カ月ほど前から餌を食べないようになり、12日に水槽から海上のいけすに移して治療していた。同水族館は死亡原因について詳細に分析する。

 ジンベエザメは世界最大の魚類とされる。おとなしい性質で人気があるが、詳しい生態や繁殖についてはほとんど知られていない。同水族館は「繁殖生理や生態の解明に大きな貢献をした」としている。

 死亡したサメは2008年、沖縄県内の漁網に迷い込んだ。同水族館が引き取り、当時既に飼育していたオスのジンベエザメ「ジンタ」(全長8・8㍍)とともに飼育していた。同館は新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言を受け、7月11日まで臨時休館する。