警視庁や消防職員が対象、都の大規模接種始まる


築地市場跡地で、1日最大5000人程度の接種を見込む

警視庁や消防職員が対象、都の大規模接種始まる

東京都築地ワクチン接種センターで新型コロナウイルスのワクチン接種を受ける男性消防士=8日午前、東京都中央区(時事)

 東京都は8日、都独自の新型コロナウイルスワクチン大規模接種を築地市場跡地(中央区)で始めた。まず警視庁や東京消防庁の職員約5万7000人に接種し、64歳以下の消防団員や柔道整復師らに対象を順次拡大。1日最大5000人程度の接種を見込んでいる。

 同跡地は東京五輪・パラリンピックの輸送車両基地に使用されるため、7月以降は代々木公園(渋谷区)に接種会場を移す予定。都内では市区町村による集団、個別の接種に加え、国が大規模接種会場を大手町合同庁舎3号館(千代田区)に設置している。都はさらに複数の大規模会場を開設し、ワクチン接種を加速させたい考えだ。

 接種を受けた東京消防庁の男性消防士(45)は「感染の危険が和らいだと思う」とほっとした様子。「業務で防災訓練を担当していて、住民の人たちと会うことが多いので安心している」と話した。

 小池百合子知事は同日、都庁で記者団の取材に応じ、「築地の会場をひな型にして、今後、加えていく会場で効率的な対応ができるようにしたい」と述べた。