森保Jが7戦全勝、連係向上へ控え組がアピール
より強力に、先発を大幅に入れ替え新たな陣容をテスト
日本にとっていわば「消化試合」だが、森保監督は明確なテーマを掲げた。先発を大幅に入れ替え、「誰が出ても連係が合い、プレーのイメージが合うのが理想」。2位を狙って激しくきたタジキスタンを相手に、細かなミスはあったが、これまでチャンスが少なかった選手が力を出した。
2列目の右でスタートした古橋は最初の好機で先制点を決めると、その後も持ち味のDFラインの裏を突く動きで何度もボールを要求。積極的に仕掛け、「結果を残せたのがうれしい」。
遠藤航が不在のボランチで先発した橋本も代表初ゴール。全て国内組のDF陣では山根が得点につながるパスを供給した。後半途中からは川崎でセンターバックを務める谷口をボランチに入れ、川辺を2列目、古橋を1トップに据える形も試した。
9月に始まるW杯最終予選では相手のレベルが上がり、難しい試合が増える。累積警告による出場停止や故障者が出ればベストメンバーは組めない。今予選初失点を喫したものの、経験の浅い選手を多く起用できたのは財産になる。
「選手層の幅を広げながら、より強力なチームをつくっていきたい」と指揮官。無駄にできる試合は一つもない。