上野動物園が5ヵ月ぶり再開、入園上限2000人


感染防止で昨年末から休園、黄色い歓声に包まれるパンダ舎

上野動物園が5ヵ月ぶり再開、入園上限2000人

12日に4歳の誕生日を迎える雌のジャイアントパンダ「シャンシャン」=1日、東京都台東区の上野動物園(公益財団法人東京動物園協会提供・時事)

 新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、昨年末から休園をしていた上野動物園(東京都台東区)は4日、約5カ月ぶり(160日)に再開した。あいにくの雨の中にもかかわらず、開園前から100人以上が列に並び、開園後のパンダ舎は「かわいい」「大きくなった」と黄色い歓声に包まれていた。

 今月の12日に満4歳を迎える雌のジャイアントパンダ「シャンシャン」は、3月に中国への返還期限が12月末まで再延長されたと発表されてから、初のお披露目となった。冨田恭正副園長は久しぶりの再開に対し、「喜びよりは申し訳ない気持ちの方が大きい」と述べ、「来園者に楽しんでいただけるよう、感染症対策をしっかりと行っていきたい」と「三密」を避け、立ち止まらない、撮影禁止の対策を取っていると語った。

 同園に娘と訪れたという北区在住の横山清子さん(76)は、「久しぶりにシャンシャンの元気な姿を見られてとても感動した。やっぱりかわいい」とうれしそうに話した。現在、同園は感染拡大防止のためインターネットか電話による事前予約制とし、1日当たりの入園人数を2000人に限っている。