国際社会の現実を顧みず「幻想」を振りまく毎日のインタビュー記事


◆抑止力あっての平和

 米中新冷戦を探る本紙連載のタイトルに「『幻想』から目覚めた米国」とあった(7~14日付)。米国は中国が経済発展すれば、いずれ政治も自由化していくという「幻想」にとらわれてきたが、ようやく目覚めた。それがトランプ政権の厳しい対中姿勢に表れていると報じている。

 それで日本の「幻想」を考えてみた。すると、中国への幻想もさることながら、もっと深刻な「幻想」に突き当たった。毎日の元旦付1面に載った小松浩主筆の「未来へつなぐ責任」と題する年頭の辞にこうあった。


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