基礎力・教養力としての国語力の充実を訴える東洋経済の特集


◆問題の漢字を読めず

 近年、日本語の乱れや国語力の低下を指摘する声がある。札幌のある塾の講師がつぶやいた。「数学の問題を解くにしても、問題の漢字が読めない。文章題では文章を数式に直す読解力がない。数学以前に国語力の問題だ」と半ば突き放すように言い放った。その塾に通う中学生の保護者がこう質問する。「先生、国語のテストで点数を上げるにはどうしたらいいのですか」と。確かに、国語はある意味で基礎の中の基礎なのだが、学力を上げるとなると意外に難しい。


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