マルクス主義的な国家悪論に凝り固まった朝日社説の個人主義礼賛
◆戦後70年に首相批判
フランスの政治思想家トクヴィルは1830年代の米国を訪ね、『アメリカの民主政治』という名著を遺(のこ)した。
当時の米国は孤児出身の大衆政治家ジャクソンが第7代大統領に就き、大衆的民主主義を謳歌(おうか)していた時代だが、トクヴィルはその米国に民主主義の病理を発見する。そのひとつが個人主義だった。
民主主義国では文化的啓蒙(けいもう)と自由放任とが与えられ、生活は一層快適で安楽、甘美なものになり、皮肉にも人々は高貴な能力を用いることができなくなり自ら堕落してしまうと、トクヴィルは語る。
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