尖閣諸島を日本領に描く1969年中国地図に扱い小さく鈍い各紙
◆歴史捏造する共産党
『歴史写真のトリック 政治権力と情報操作』。こんなタイトルの書籍が朝日新聞社から出版されている(1989年刊)。著者は仏ジャーナリスト、アラン・ジョベール氏。独裁者が歴史写真からライバルを抹殺したり、自らを美化するために修整したりした捏造(ねつぞう)写真を多数紹介している。
とりわけレーニンやスターリン、毛沢東ら共産党の独裁者の「トリック」は圧巻だ。よくもそこまで、と思うほどの捏造ぶりだ。例えば、レーニンで最も有名なのは演壇上から出征部隊に檄(げき)を飛ばす写真(1920年)だが、傍に写っていたトロツキーは後の写真やポスター、切手などからことごとく消し去られた。
...【全文を読む】