“医療利権構造”炙り出すも精神医療の欠陥に迫らぬ現代のうつ特集


◆患者倍増の構造批判

 週明けから参議院で本格審議が始まる「労働安全衛生法」の改正案に懸念の声が出ている。働く人がうつ病などになるのを防ぐため、企業に従業員の「ストレス検査」を義務づける内容(従業員50人以下は努力義務)が含まれているが、この検査が防止どころか、逆にうつ病患者を増やして、薬漬けにしてしまう危険性があるからだ 。

 「大特集 病気はクスリで作られる」を組んだ「週刊現代」(4月5日号)は前述の法改正には触れていないが、この特集がうつ病を題材にして炙(あぶ)り出した“医療利権構造”を見ると、ストレス検査もそこに組み込まれる危険性は十分にある、と思えてくる 。


...【全文を読む】
記事の全文をご覧になるには会員登録が必要です。
新規会員登録へ
ログインへ