いまだ毛沢東の策に嵌められ中国のスパイ活動に鈍感な日本のメディア


◆「千人計画」詳報せず

 中国春秋時代の兵法家、孫子は「智将は努めて敵に食む」と説いた。毛沢東はこれを応用してこう言った。

 「われわれの基本方針は帝国主義と国内の敵の軍需工業に依存することである」(『中国革命戦争の戦略問題』)

 1920年代に武装蜂起に失敗した毛沢東は、井岡山(せいこうざん)(江西省)に籠(こも)って「勝つ兵法」を研究し、独自の革命戦略を編み出した。その中に敵から武器を奪い取る策がある。それは今日、先進自由諸国の技術を奪い取り「軍事強国」にのし上がる「千人計画」に継承されている。


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