低年齢児にも広がるスマホ「保護者の都合」で6割利用


低年齢児にも広がるスマホ「保護者の都合」で6割利用

子供たちの情報通信端末(スマホ、タブレットなど)の利用率

 総務省は、未就学児が情報通信端末をどれくらい使っているかを調べた結果を公表した。スマホやタブレット、パソコンなどを一度でも子供に見せたり使わせたことがあるという保護者1750人を対象に、今年3月調査した。

 0歳児の段階で見せたり使わせたという保護者が10.5%、3歳児で35.4%、就学前の6歳児では43.9%。同省の別の調査では、就学前に使い始める割合が平成23年以降の3年間で大きく上昇している。

 使っている機能・アプリは、動画や写真の閲覧、ゲーム、知育アプリなど。子供の3割は自分で操作できるようになる。注意すべきは子供に端末を使わせる理由だ。

 「(家事などで)保護者の手が離せないとき」が58.7%で最も多い。実際、0~3歳児では「保護者の手を煩わせない時間ができた(静かになる、ひとりで遊ぶ)」という回答が56.4%、「子供の機嫌が良くなった(泣き止む、笑顔になる)」も55.6%だった。

 「年齢が上がるにつれて対象への関心が高まった」「学習できた」という効果がある一方、「不適切な画像や情報に触れる不安」「心身への影響の不安」を感じる保護者も5~6割いた。