今週の永田町 rss

野党の対外政策 政府の足を引っ張るな

 日本は民主主義国家の一員だ。しかし単なる一員ではない。その主張や行動には民主国家としての実行の裏付けがある。少々大袈裟に言えば、日本はその意味でも世界から尊敬されていると言えよう。  しかし、日本国民から見るとそれほど…

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8億円借り入れ問題 いつも政治睨む国民に

 「今日は人の身、あすはわが身」という日本古来のことわざを今、しみじみ痛感しているのはみんなの党の渡辺喜美代表だろう。渡辺氏は正義派の硬骨漢だ。政治家の不正にはことさら敏感でいつも目を光らせている。ところが立場が逆転し、…

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集団的自衛権論議 石破幹事長の腕の見せ所

 永田町では敵は反対党だけではない。毎日寝食を共にしている自党の隣人が実は最大最強のライバルだったとの例は決して稀ではない。  政治家の多くは考え方が違う。政策も異なる。主張もてんでんばらばらだ。同じ党の同志といえどもア…

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里帰り工作 渡辺代表が自民に急接近

 永田町では与党が揺れ野党が揺れている。一口で言えば自民党の党内抗争は権力闘争に外ならない。この権力闘争に勝った勢力が次代の政権を握る。権力闘争は政権抗争の別称だ。  自民党はいま政権の座には坐っている。そして政権意識も…

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安倍政権の人気度 国民のふところ具合が左右

 国民は「ふところ」が温かくなると政治を批判したり、政治家の悪口を言ったりはしなくなる。いまが丁度その時期だ。なにしろ給与を上げろと首相や閣僚たちが民間の経営者の重い尻を叩いている御時勢だから、働く者にとってはこんなに有…

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与野党議員の仲 私的な交流にも党派根性

 国会を歩いていると、出会う国会議員の顔は太平楽を決め込んでいる。与野党の別はない。少なくとも国を憂える顔とは違う。  国会を歩いていると、出会う国会議員の顔は太平楽を決め込んでいる。与野党の別は心配ごとがないわけでもな…

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対案出せない野党 民主はもっと覇気示せ

 永田町で敵味方といえば与野党の敵対関係を指す。与党と野党は仇同士だ。何から何まで意見を異にする。と世間では思われ勝ちだが、実はさに非ずだ。  永田町の敵味方ほどアテにならないものはない。表ではハデにケンカをしながら、ウ…

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自公連合の行方 両党の間に隙間風も

 日本中どこを見回しても元気がない。特に政界を眺めると元気のかけらも見当たらない。もちろんいろいろ原因はあるが、政権を狙う野党第一党が事実上存在しないのが、永田町が不元気である最大の原因のひとつだ。野党の不活発は永田町の…

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安定した安倍内閣 実力者を好まない自民党

 厳しい冬も去りつつある。寒い寒いといいながら、やっぱり春を感じるきょうこの頃だ。ところで永田町の春はどんなものなのか。もちろん花鳥風月とは関係ない。一般論と変わりなく、永田町には永田町の春がある。  永田町の春とは与野…

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通常国会が開幕 活発な与野党論戦に期待

 日本で一番エラい者は誰かという質問に対して、大抵の人は総理大臣と答える。これは間違っていないけれど正確でもない。その総理大臣は通常は与党第一党の党首が選ばれる。そうすると与党の党首が一番エラいということになる。  しか…

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ノシ上がる共産党 甘い誘いに乗せられる若者

 共産党はいまや押しも押されもしない野党の中心的存在としてノシ上がってきた。  共産党がまだ弱小野党であった頃から、他の野党を飛び越えて自共対立と持てハヤされたことがあった。社会党、公明党などが本来ならば野党の中心的立場…

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迫る東京都知事選 首相以上に富裕なポスト

 東京都知事選が迫ってきた。東京都は地方自治体の中で最強最大の存在だ。時には首相と肩を並べるほどの実力者がいた。首相は日本政治の中心的人物に違いないが、惜しいことにみんなカネがない。年がら年中ピイピイしている。政治家のク…

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自民1強の時代 驕り高ぶりが最大の敵

 昨年の1月始めと、今年の正月早々の永田町を比べてみると殆ど変わりがない。しかし、この間365日の時間が経過している。  生き馬の目を抜くという油断も隙もない永田町も案外無事平穏な日々を送り迎えしていたと思わないわけには…

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歴代政権と政治改革 国民に夢を与えた安倍内閣

 永田町も新年を迎えると新しくなる。しかしその新しさが目立たない。旧態依然だ。この流れは戦後殆ど同じだ。戦後といっても、もう60年を遥かに越えている。それを見るにつけ日本国民は実に辛抱強い民族だ。そう思わないことはない。…

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平和ボケした日本 体裁にこだわる政治家

一年の最後の月も半ばを過ぎた。あと2週間も経(た)てば新年を迎える。まったく月日の経過は早い。毎年暮れになるとこんなことをクヨクヨ悔やむ。今年もその例に漏れそうにもない。  世は日進月歩の時代だ。その目の回るような日本で…

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臨時国会が閉幕 退屈な審議の一掃を

 このところ永田町は短命内閣続きだ。だから国民は長期政権の味を知らない。交代ばかりしている短命政権に愛想を尽かしたのか、長期政権に郷愁を示す傾向さえ感じられる。  しかし政権は長ければいいというものではない。戦後自由党の…

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穏やかな会期末 新党や政界再編の兆しも

 いつの国会でも会期末は荒れる。この国会も例外ではない。秘密保護法案をめぐり与野党が対立したまま終幕を迎える。  しかし昔の会期末風景を思い出すと、随分穏やかになったものだと感心しないわけにはいかない。昔の会期末はいつも…

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政党の離合集散 日本再生へ与野党協力を

 はっきりしているようではっきりしないのが与野党の分類だ。一般に政権を取っている方が与党で、その反対党が野党といわれる。  しかし与党の中でも反対分子がいる。野党の中に与党と手を握りかねない親与党を探すのはそんなに難しく…

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ねじれ国会解消 粛々とした議事の進行を

 国会は言論の府だ。ケンカ場ではない。しかし、現実は日本一のケンカ場になっている。あの本会議場のデザインの厳(いか)めしさ。議場には四百人を超す与野党議員がひしめき、一段高いひな壇には総理大臣をはじめとして各閣僚がキラ星…

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政治家と人間性 NO1に要求される品格

 今の永田町は迫力不足だ。永田町の最大の目標は政権取りの一語に尽きる。相撲の世界では、横綱が取れるほど力がついてくると、本人も自信満々、相撲が俄然(がぜん)面白くなってくる。永田町の現場を見ると、政権を取る力をすでに身に…

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与野党の関係 支離滅裂な政界再編話

 永田町の与党と野党とは仲が悪いようで仲がいい。仲がいいように見えても実はそれほどでもない。この与野党の関係ほど摩訶(まか)不思議なものはない。  それは双方の要求を正直に持ち出せば収拾がつかなくなるからだ。要求を出せば…

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特定秘密保護法案 与野党の激しい議論を期待

 永田町は日本政治の中心地だ。政府与党をはじめとして与野党の情報が乱れ飛んでいる。終日ここに坐っていても退屈することはない。  しかし永田町は怖いところだ。情報を弄んでいると、逆に弄ばれることがある。その被害は個人にとど…

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臨時国会、本格論戦 与野党ともやる気十分

 いまの日本の総理大臣の権限は非常に強大で何でもできる立場にある。しかしその強力首相がその権限をやたらに振り回すことはほとんどない。  その権限を静かに抱いたままダマって立っている。無言の権力者も怖い存在だ。解散権を握っ…

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