鈴木 淑夫 rss

試練と挑戦の戦後金融経済

鈴木政経フォーラム代表 経済学博士 鈴木 淑夫 海外から4度のショック 「出口政策」が今後の課題に  戦後日本の金融経済は、現在に至るまで、海外からのショックに伴う試練と挑戦の連続である。改めて振り返ってみよう。  最初…

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財政政策積極活用の危険性

鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫 「財政規律」弛緩の恐れ インフレで庶民の生活圧迫  2008年のリーマン・ショックに伴う世界の金融危機と同時不況以来、日米欧の先進国は長引くデフレに対処して量的金融緩和(Q…

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明るくなってきた世界経済

経済学博士 鈴木 淑夫 非伝統的金融政策の収束 日本も完全雇用下で成長持続  世界経済の拡大に、少し勢いがついてきたようだ。4月に公表された国際通貨基金(IMF)の世界経済見通し(WEO)によると、世界経済は2012~1…

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緩やかに立ち直る内外需

鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫 マイナス金利の効果ジワリ 懸念材料はトランプ効果失速  政府の景気基準日付によれば、日本の景気は、2012年11月に底を打って、今月まで53カ月上昇していることになる。これ…

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期待先行のトランプ経済政策

鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫 効果出るのは10月以降 ドル高進み経常赤字拡大も  トランプ米国新大統領の経済政策の方針が少しずつ明らかになってきた。これにつれて、米国の経済の先行き感は好転しており、株価…

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伝統的金融政策に戻る欧米

鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫 進む米国長期金利の上昇 米大統領「口先介入」リスクも  欧米先進国の金融政策が、大きく動き始めた。米連邦制度理事会(FRB)は、リーマン・ショック後の景気回復が進み、失業率…

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日銀の政策転換と経済の展望

鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫 1%程度の持続的成長 物価目標2%にこだわるな  日本銀行は、2カ月前の金融政策枠組み転換の決定を踏まえて、金融政策の運営態度を変えてきた。  まず、今月初めの政策委員会・…

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金融政策枠組み転換の長短

鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫 持久戦型の運営を評価 物価目標2%に固執するな  日本銀行は、去る9月20~21日の政策委員会政策決定会合において、13年4月以来先月までの「量的・質的金融緩和」「その拡大…

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再起動を図るアベノミクス

鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫 財政出動を“正噴射”へ マイナス金利効果も徐々に  効き目が薄れてきたアベノミクスが再起動しようとしている。そこでこれまでの経過を振り返り、再起動の意味を考えてみよう。  …

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2016年度の日本経済を占う

鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫 秋の補正予算が影響大 期待したい設備投資の回復  最近のニュースで一番驚いたことは、英国の国民投票で、欧州連合(EU)離脱派が残留派に勝ったことだ。これで世界経済や日本経済…

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「ゼロ成長」とアベノミクス

鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫 投資・ベア抑える企業 売上数量見通し好転に策を  アベノミクスの下で、最近2年間の日本経済はまったく成長していない。2014年第2四半期から16年第1四半期までの8四半期(…

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アベノミクスの「視野狭窄」

鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫 世界の中の日本を見よ 移民検討し目標はGNIに  昨年10月に打ち出されたアベノミクスの第2弾では、2020年頃に名目GDPを600兆円にすることを目標に掲げ、これを実現す…

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「アベノミクス」の中間評価

鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫 金融緩和の効果に限界 新3本の矢どう実現するか  2015年の年度末に当たり、アベノミクス3年間のパフォーマンスを検証してみよう。  当初、アベノミクスは3本の矢を打ち出し…

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マイナス金利の影響を考える

鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫 総需要拡大効果は疑問 一層の円高と株安が進行  日本銀行は、1月29日にマイナス金利の導入を決めた。具体的には、各金融機関の日銀当座預金残高のうち、①金融機関が積み上げた既…

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計画的移民の検討に着手を

鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫 日本の地盤沈下を防げ 成長率を下げる就業者減少  年頭に当たり、日本のマクロ経済を回顧し、将来を展望してみよう。  まず経済成長率を10年ごとに見ると、1960年代は高度成…

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上昇が予想される物価の基調

鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫 不安残す17年消費増税 実質家計消費もプラス維持  最近、日本の消費者物価指数が、種類によってまちまちの動きをしているため、新聞紙上などで物価の基調判断がやや混乱し、それが…

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アベノミクスは大丈夫か

鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫 生産性向上対策が大切 政策の道筋を明確にせよ  先月発足した安倍改造内閣は、アベノミクスの「新3本の矢」を揚げ、「一億総活躍」大臣を任命し、「一億総活躍」国民会議を発足させ…

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8月コアCPI低下に慌てるな

鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫 必要ない追加金融緩和 趨勢現すのはコアコアの方  8月の生鮮食品を除く全国消費者物価(コアCPI)は、前年比マイナス0・1%となった。コアCPIが前年を下回るのは、異次元金…

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高すぎる日銀のインフレ目標

鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫 追加緩和はすべきでない 過去の2%台はバブル期だけ  7月の全国消費者物価(以下CPI)は、前年比プラス0・2%、価格変動の大きい生鮮食品を除いたコアCPIは、同0・0%と…

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戦後金融政策の試練と挑戦

鈴木政経フォーラム・経済学博士 鈴木 淑夫 発展、挫折、新たな挑戦 ギリシャ化寸前に朝鮮動乱  戦後70年間、日本の金融政策は試練と挑戦の連続であった。  敗戦直後、金融政策はハイパー・インフレーションの抑制(金融収縮)…

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異次元緩和 今年度中に手仕舞いを

戦後70年 識者は語る(6) 元日銀理事、元衆議院議員 鈴木淑夫氏(4)

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