鈴木 淑夫
長期戦略なき安倍長期政権
鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木淑夫 アベノミクス成果なし 消費増税後、景気後退リスク 参議院選挙の結果、自民・公明の与党が多数を維持し、安倍晋三内閣は本年8月24日に佐藤栄作内閣を抜き、11月20日に桂太郎内…
不安を抱えた下期の内外経済
鈴木政経フォーラム代表、経済学博士 鈴木 淑夫 中国に戦略見直し迫る米 貿易交渉決裂なら株価急落 今年の経済は、昨年10~12月に下落した米国、日本など世界の株価の急反発と共にスタートした。昨秋の株価下落の共通の背景は…
今こそ財政政策が前に出よ
鈴木政経フォーラム代表、経済学博士 鈴木 淑夫 景気後退のリスク回避を 一層の金融緩和は困難な状況 米中貿易戦争の関税引き上げ合戦の影響を受けて、各国のグローバル企業は、原料・部品の調達先、製品の製造拠点、その輸出先な…
金融政策の路線修正図る米欧
鈴木政経フォーラム代表、経済学博士 鈴木 淑夫 日本の課題は潜在成長率 邪魔になる2%の物価目標 米欧の金融政策が、正常化路線(非伝統的金融政策からの出口政策)から外れてきた。米連邦準備制度理事会(FRB)は2019年…
昭和のバブルに苦しんだ平成
鈴木政経フォーラム代表 経済学博士 鈴木 淑夫 際立つ日本と西独の差異 三つの過剰処理で低成長定着 平成時代が間もなく終わろうとしている。第2次大戦後の日本経済の歩みの中で見ると、日本が先進国中最高の成長率から最低の成…
米中貿易戦争で世界経済動揺
鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫 自国最優先政策が激突 1年間成長が足踏みした日本 このところ世界の株価が動揺している。ニューヨークのダウ平均株価は、昨年10月初めには2万7000㌦を窺(うかが)っていた…
楽観的な政府の経済見通し
鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫 消費増税などの影響軽視 日銀・民間予測は横這い・悪化 1月28日に通常国会が召集され、来年度予算案とその背後にある政府の来年度(2019年度)経済見通しが明らかになった。…
経済学上の常識無視する米中
鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫 保護主義が世界に悪影響 日銀は金利体系の修正を急げ 第2次大戦後70余年間、世界経済発展の指導理念であった自由貿易主義と、米国のトランプ大統領が打ち出した自国最優先の保護…
不安材料に満ちた明年経済
鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫 米中貿易戦争の影響大 本年は何とか回復基調維持 年末に当たり、本年の日本経済を振り返り、明年を展望してみよう。 2018年中の日本経済は、年初から年末まで自然災害に攪乱…
外国人労働者の受け入れ拡大
移民不在で成長率は最低 国民の不安取り除く制度整備 日本政府の外国人労働者に対する政策姿勢が、大きく変わろうとしている。安倍政権は外国人労働者の新しい在留資格である「特定技能」を新たに設けるため、出入国管理法の改正案を…
物価目標より景気持続が大切
鈴木政経フォーラム代表 経済学博士 鈴木 淑夫 金融正常化に即刻着手を 発すべき「デフレ収束宣言」 米国の連邦準備制度理事会(FRB)は、9月26日、政策金利であるフェデラル・ファンド(FF)レートの誘導目標を0・25…
異次元金融緩和の副作用修正を
鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫 債券・株式市場が官製化 銀行収益悪化し仲介機能低下 金融緩和の強化か、出口政策への第一歩か、どちらを向いているのか分からない政策変更が7月31日に発表されてから1カ月余り…
金融政策正常化への好機
鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫 内需底堅く好景気持続 長短利上げが銀行行動を活性化 7月31日の日本銀行政策決定会合で決まった政策は、「大山鳴動してねずみ一匹」の感があった。誘導する長期金利の変動幅拡大…
リフレ派はどこで間違えたか
鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫 日銀預金に“資金”滞留 自然利子率等の低下見落とす 日本には「リフレ派」と称するエコノミスト・経済学者の集団が居る。中心は、4月まで日本銀行副総裁をしていた元学習院大学教…
黒田日銀第1期を総括する
鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫 マネタリーベース急膨張 収益は好転、完全雇用も達成 黒田日銀第1期(2013年4月~18年3月)のマクロ経済指標が出そろった。ここで、第1期の異次元金融緩和とは何であった…
日銀新執行部は変われるか
鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫 出口政策検討の兆候も 「見通し」削除、副作用に言及 日本銀行の新執行部がスタートした。と言っても、総裁は黒田東彦氏の再任だし、日銀プロパーの副総裁は、長い間政策企画の担当…
日銀新執行部に期待すること
鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫 2%物価目標の棚上げを 構造対策で高成長を目指せ 日本銀行の新執行部が、事実上、旧執行部の延長のような形で発足した。当面は、旧執行部が発足した際に打ち出した「量的金融緩和…
金融政策の先行きを読め
鈴木政経フォーラム代表 経済学博士 鈴木 淑夫 19年以降に景気後退も FRBの小刻み利上げに学べ 世界経済が順調に拡大している。米国では、既に5回政策金利を引き上げたが、今年の3月に6回目の引き上げを実施し、さらに本…
異次元金融緩和修正の年に
鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫 累積したリスク低減を 生産性向上で少子化に対応 今年は2013年から始まった異次元金融緩和の修正が始まり、金融政策が新しい局面に入る年になることを期待したい。 日本経済…
守るべき中央銀行の独立性
鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫 短過ぎる政策委構成員任期 次期執行部の課題は出口政策 1942年(昭和17年)の戦時立法である旧日本銀行法の下で、戦後の金融政策は二つの大きな失敗を犯したと言われている。…
日銀の金融政策は本末転倒
鈴木政経フォーラム代表経済学博士 鈴木 淑夫 物価目標にこだわるな 成長と完全雇用維持が重要 日本の株価が、バブル崩壊直後の1990年代初めの水準まで回復した。この基本的な原因は、日本の企業収益が回復したことにあるが、…
戦後2番目に長い景気は疑問
鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫 6・3%にすぎぬ成長率 漸く持続的成長の局面に 総選挙を控え、2012年12月に発足した安倍晋三政権の下で、日本のマクロ経済が、どのように推移してきたか振り返ってみたい。…