上野駅で2人が刺される、男を殺人未遂で逮捕


2人の命に別条なし、目撃者「シャツに血が滲み怖かった」

上野駅で2人が刺される、男を殺人未遂で逮捕

JR上野駅構内で男性2人が刃物のようなもので刺された事件で、身柄を確保された容疑者とみられる男(右下)=15日午後、東京都台東区(駅利用者提供)(一部画像を処理しています)

 15日午後3時10分ごろ、東京都台東区上野のJR上野駅構内の現金自動預払機(ATM)付近で、20代と30代の男性が刃物で刺された。2人は病院に運ばれたが命に別条はない。周辺を警戒中の警視庁上野署員が職業不詳の男(45)を取り押さえ、殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。

 逮捕容疑は同駅浅草口改札前付近で、20代男性の背中を刃渡り約12センチのナイフで刺し、さらに追い掛けて殺害しようとした疑い。

 同署によると、被害者の2人は会社の同僚で、ATMで順番待ちをしていたとみられる。20代男性は2~3週間のけが、30代男性も右太ももに1~2週間の切り傷を負った。男は「刺したことに間違いありません」と話しているという。

 駅構内は当時、買い物客や学生とみられる多くの人々が行き交っていた。事件を目撃したという自営業男性(34)=東京都北区=は「(被害者の)シャツに血がにじんでいて怖かった。何が起こったか分からず逃げたが、まさかこんなことが…」と声を震わせた。