「海老の日」フェス、環境問題や食品ロス学ぶ


東京・世田谷の二子玉川で、「子供たちには海に興味を」

「海老の日」フェス、環境問題や食品ロス学ぶ

「エビフェス!2021in二子玉川」で親子向けプログラム「おさかな解剖学習」の講師を務めた「お魚かたりべ」(水産庁長官任命)の早武忠利さん

 エビを通じて海の環境問題や食品ロスを学ぶ―。「海老の日®」(9月の第三土曜日)に合わせて2013年から毎年開催されている「エビフェス!2021in二子玉川」(共催=一般社団法人日本海老協会)が15日、東京・世田谷の商業施設「二子玉川ライズ ガレリア」で始まった。二子玉川駅の利用客や家族連れなどでにぎわい、エビ料理販売のキッチンカーから漂うエビのおいしそうな香りが会場を包んだ。

 特設ステージでは、調理前の魚を使って魚のかたちやつくりを学ぶ「おさかな解剖学習」の親子向けプログラムが行われた。イセエビやクルマエビなど数種類のエビを実際に見比べて違いを観察し、そのつくりの意味を解説。母親と一緒に参加した小学2年生の女の子(8歳)は「赤くないエビがいることを初めて知った。きょうの夜はお寿司を食べたい」と話した。

 同プログラムの講師を務めた「お魚かたりべ」(水産庁長官任命)の早武忠利さんは、「子供たちには海に興味を持ってもらいたい。一匹の魚と向き合うことから、食べ物を残さない気持ちを伝えていきたい」と語った。16日の午後5時まで開催。同イベントは、日本財団「海と日本プロジェクト」で同期間に開催する「海のごちそうフェスティバル」内で催されている。